アンチャン

鮮やかな青色ハーブのアンチャン

アンチャンとは

『一般にバタフライピーとして知られているアンチャンことClitoria ternatea L.はアジア原産の植物で、鮮やかな青い花を咲かせることで知られています。抗酸化物質が豊富で、ハーブティーや天然染料としてよく使用されています。』

Clitoria ternatea L.は伝統的アーユルヴェーダ医学において、記憶増強剤、抗ストレス剤、抗うつ剤、鎮静剤として用いられてきました。近年ではC. ternatea L.花抽出物はin vitroおよびin vivo研究において健康増進効果に関して幅広い薬理学的側面を示しています。

この植物は抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用を持っており、また、抗高血糖および抗高脂血症も有すると考えられています。

Clitoria ternatea Lの花に含まれる豊富な抗酸化物質には、テルナチン、ケンフェロール、p-クマル酸、デルフィニジン-3,5-グルコシドなどがあります。

アンチャンに含有される成分

  • テルナチン
  • ケンフェロール
  • p-クマル酸
  • デルフィニジン-3,5-グルコシド

など

アンチャンに期待される働き

  • 抗酸化作用
  • 抗菌作用
  • 抗炎症作用
  • 抗高血糖作用
  • 髪の健康をサポート
  • ダイエットをサポート
  • 癌の増殖を防ぐ可能性

など

抗酸化作用・抗炎症作用

Clitoria ternatea Lの花には、テルナチンと。呼ばれるアントシアニン化合物が豊富に含まれていて、植物に鮮やかな色合いを与えていますが、in vitro 研究によると、テルナチンが炎症を緩和し、がん細胞の増殖を防ぐ可能性があることが示唆されています。

また豊富に抗酸化物質を含むClitoria ternatea L花は髪と肌の健康を促進するのにも役に立つ可能性があります。

髪の健康への働き

実際に、タイの伝統的ハーブはヘアロスを含む髪の健康のために、何百年もの間使用されてきたことが知られています。

2012年には伝統的に髪の健康目的で使用されてきたClitoria ternatea Lを含む17種のタイ植物を用いて、5α-リダクターゼ阻害に関しての研究が行われました。

5α-reductase inhibition and hair growth promotion of some Thai plants traditionally used for hair treatment」より

ダイエットをサポート

また、いくつかの研究が、Clitoria ternatea L花がダイエットをサポートする可能性を示しています。2019年にリリースされた論文によると Clitoria ternatea花は脂肪生成遺伝子発現をダウンレギュレートすることにより前駆脂肪細胞の脂肪形成および脂質蓄積を阻害する事が示唆されました。

抗高血糖作用

2018年に行われた無作為クロスオーバー試験によるとClitoria ternatea L.は抗高血糖作用を示すことが示唆されています。

研究情報
  • IgG含有乳清タンパクによるO157、サルモネラ菌、非定型抗酸菌の感染防御力
    生乳由来IgG高含有濃縮乳清タンパクによるO157、サルモネラ菌、非定型抗酸菌の感染に対する防御力
    Enriched bovine IgG fraction prevents infections with Enterohaemorrhagic Escherichia coli O157:H7, Salmonella enterica serovar Enteritidis, and Mycobacterium avium

  • ノコギリヤシ色素の肝細胞がんへの補助療法の可能性
    New Natural Pigment Fraction Isolated from Saw Palmetto: Potential for Adjuvant Therapy of Hepatocellular Carcinoma

  • ノコギリヤシ色素の血管新生抑制効果
    Red pigment from Saw palmetto: A natural product for potential alternative cancer treatment

  • CBP Facilitate Osteogenesis through Activation of the JNK-ATF4 Pathway
    CBPのJNK-ATF4経路活性化による骨形成促進
    CBP Facilitate Osteogenesis through Activation of the JNK-ATF4 Pathway

  • CBPの骨密度に対する上昇効果の検証
    乳清活性タンパク質 (Concentrated-Bovine Protein; CBP) の骨密度に対する上昇効果の検証

  • 初乳による人間の骨の成長と発達を促進する可能性
    初乳による人間の骨の成長と発達を促進する可能性
    Effect of a Growth Protein-Colostrum Fraction on Bone Development in Juvenile Rats

  • 濃縮乳清タンパク質(CBP)の効果:骨芽細胞増殖と骨代謝の促進作用
    濃縮乳清タンパク質(CBP)の効果:骨芽細胞増殖と骨代謝の促進作用
    Effects of Colostrum Basic Protein from Colostrum Whey Protein: Increased in Osteoblast Proliferation and Bone Metabolism

  • 血管新生阻害活性を有するサメ抽出脂質のメカニズムと臨床への応用
    An Ethanolic extract from a shark having potent anti-angiogenic activity: its anti-angiogenic mechanism and clinical application

  • サメ抽出脂質によるがん増殖や転移の抑制
    Shark Lipids for Treatment of Malignant Diseases

  • サメ抽出脂質による悪性疾患治療
    Inhibition of Cancer Growth and Metastases by Preparations Based on Shark Oil

  • レプチンは虚血誘発性網膜血管新生を刺激する
    レプチンは虚血誘発性網膜血管新生を刺激する
    Leptin Stimulates Ischemia-Induced Retinal Neovascularization

  • 脂肪組織と血管新生の関係
    脂肪組織と血管新生の関係
    Angiogenesis in an in vivo model of adipose tissue development

  • サメ抽出脂質の抗腫瘍効果
    機能性食品(アガリクスタケ、タモギタケ、ヤマブシタケ、アラビノキシラン、サメ軟骨、およびサメ抽出脂質)の摂取がマウスL M 8 Dunn 骨肉種移植腫瘍の成長に及ぼす効果

  • 紫外線照射によるシワの発生と血管新生の形成
    紫外線照射によるシワの発生と血管新生の形成
    Targeted Overexpression of the Angiogenesis Inhibitor Thrombospondin-1 in the Epidermis of Transgenic Mice Prevents Ultraviolet-B-Induced Angiogenesis and Cutaneous Photo-Damage